記者:「店長ぉ、お久しぶりです。ごく少数の一部の熱烈ファンの皆様に、
前回もまた大反響でした、ひとつ今回もお願いします!」
ゴトウ:「ええ、プジョー沼津やスタッフを、より身近に感じて頂ければ光栄です。
では、今回は、すべらない話を。 ちょっと深く長くなりますので、くれぐれも
時間がある方だけ、じっくりと御覧下さい。」
ゴ:「これは、当プジョー沼津のスタッフとその弟さんの実話。
ちょうど25年前、兄が8歳で弟が5歳の時の、兄弟の話。
まだ1米ドルが250円で、日本の小学校や保育園では英会話の環境も少なく、
海外が今よりずっと遠くにあった頃、
父の転勤でその兄弟は、アメリカ・シカゴに引っ越しました。
シカゴといっても郊外の片田舎。
信号や街灯は少なく、日本人など見かけず、むろん日本語は全く通用せず、
日本人や中国人は同じアジア系人種としてひとくくり、
そんな環境を想像しておいて下さい。
引っ越ししてから2~3ヵ月後のある日、
母が兄弟に、【初めてのおつかいinシカゴ】を強行。
母:「お兄ちゃん、お水が無くなりそうだから買ってきて。」
水?と思われましたよね、当時、料理や飲料水には、蛇口の生水は避け
こんなボトルと器具を使うのがごく一般的でした。
常に家にはスーパーで買うLサイズボトルが買い置きされており、↑
この水は特別なんだ!と認識している兄弟は、頼まれた事の重大さを理解した。
もちろん買ってくるのは、Sサイズボトル。2人で1つ、やっと持てる重さです。
兄は弟を連れ、歩いて10分のセブンイレブンまで向かいました。
なんだ!セブンイレブン?!と思われましたよね、
30年前の洋画に出てくるような、近年のコンビニとはかけ離れた商店で、
もちろん朝7時から夜11時までの、元祖セブンイレブン田舎営業です。
店内をくまなく見て回ったものの、お目当ての水ボトルが見つからない。
陳列してなかったのか、身長が足りなかったのか、今では謎だが、とにかく無い。
時間にして5~6分だろうか、アジア系の小さな兄弟は、
お客がいないセブンイレブンで、コソコソ小声で話しながら、モゾモゾ店内を物色する。
お腹がすいているのかな、親はどうしたのかな、貧しい国から来たのかな、
住む家はあるのかな ・・・たぶん、店員にはそう見えていたはず。
兄はその店員を見上げ、隣にいる弟の期待の眼差しを勇気に変えて、こう言った
兄:「うぉ、ウォ~タ~、ぷり~ず。」
さすがにコレを知らずして、ここには来ない。
店員:「ゴニョ、ゴニョ・・・」
聞き取れるハズがない。
ただ、何とかなるもんだ!
やればできる
国、言葉、習慣の違いなど関係ない!
同じ人間だもの
親切に、わざわざ汲んでくれた・・・ 蛇口の水・・・
なにも言わず、腰に手を置き、飲み干す兄。
置いてかれてはたまらんと、それに続く弟。
これぞ、兄弟愛っ!
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母:「あんた達、お水は?」
兄弟:「飲んできた。」
この事件をきっかけに兄弟愛を一層深め、この後4年間にわたるアメリカの厳しい
子供社会の荒波を、2人で力を合わせて乗り切った。
記者:「て、店長ぉ、実話ですよね、す、すべりませんねぇ、さすがです。
では、恒例の特典案内!今回はデビュー間近のプジョー308御予約において!
『308のオプションはどうされますか?』に、『ウォ~タ~、ぷり~ず。』とお答え下さい。
もれなく御納車時に、ボトルエビアンをプレゼントっ!店長、よろしいですよね?」
ゴ:「是非、2~3本はプレゼントさせて下さい。」
記:「いや~、ありがとうございます。次回も楽しみにしてます。店長、ご本人様の
名誉もあると思いますが、プジョー沼津のどなたでしょうか?教えて頂けると、
また今週末もお忙しくなるかと・・・」
ゴ:「まあ、しかし、兄の8歳という年齢には正直ビックリですね、未知なる地で
置かれている状況を一瞬で察し危険回避、『NO~!』と言ってカウンターを叩かず
グッとこらえる忍耐力、日米摩擦を最小限に抑えました。むしろ、紳士的かつ
友好的な振る舞いを貫いた。は、8歳にしては素晴らしい判断を伴った行動力
じゃないですか!奇跡ですねぇ!違いますか!!」
記:「て、店長ぉ!?」
ゴ:「・・・はい、兄です。」
待望のプジョー308が、いよいよデビューいたします
ご来店、心よりお待ちしております